情報リテラシー論を振り返る

長岡造形大学の情報リテラシー論の試験に向けて講義を振り返るブログです。

第13回 画像認識を振り返る。

第13回の情報リテラシー論は「画像認識の技術と流出問題」でした。私は画像検索は頻繁にしますが、「画像認識技術」というものにはあまり触れていませんでした。この回の講義では、私の知らなかった技術が世の中では当たり前のように使われていることにとても驚きました。

 

まず、驚いたことは「Pinterest」です。あまり使用はしないのですが、私のiPhoneには入っています。恥ずかしながら私はPinterestに対して、たくさんの画像をPinして自分の好きな傾向の写真をみたりすることができるアプリという認識しかなかったです。Pinterestには画像認識機能が搭載されており、写真の一部を範囲指定すると、範囲指定にされたものの類似画像が表示されます。例えば、画像の中の猫を範囲指定すると、猫の類似画像が出てきます。また、「Pinterestレンズ」というサービスはスマホで撮影した写真で画像検索ができるようです。全く知らなかったので「そんなに便利な機能があったなんて」と驚いてしまいました。

 

Instagram」にも画像検索の機能があります。GoogleYahoo!は分からないことを調べることに使うことが多いですが、最近の若者は髪型や洋服、食べ物、観光地などの画像の検索には「Instagram」を使う傾向にあるようです。楽天市場Google画像検索など、洋服の購入を考える際に使えるものはありますが、それらのなかでInstagramが支持される理由は、「静かに見る」ことができることにあります。楽天市場などは写真だけでなく文字情報が多く、うっとおしく感じる人も多いはずです。それに対して、Instagramは余計な情報は省かれているのに加え、モデル以外の一般人も写真をあげたりしているので親近感が湧くという点が流行の理由と考えられます。さらに2018年にInstagramにショッピング機能が実装されました。画像をタップすると値段が表示され、ネット通販に飛べるというものです。良いなと思った商品の出所を探すことなく通販ページに飛べるのは便利ですね。

 

スマホをかざすだけで物を認識し、検索できるアプリは多数あるそうです。Microsoftの「Seeing AI」は手書きやデジタルの文章認識と読み上げ、色や人物、写真に写ったシーンを認識する機能が搭載されています。また、Googleフォトに搭載された「Google Lens」は画像を認識してその意味を表示したり、類似画像を表示することができます。しかし人物の認識はできません。

 

画像検索は非常に便利ですが、検索結果に出てくる画像は著作権的にどうなのでしょうか。実は、ネット上で見つかる画像の85%は不正コピーで、そうした不正画像の80%はGoogle画像検索などの検索エンジンで広まっているそうです。画像をネット上にアップするときは画像の扱いに注意することが求められます。しかし、ネット上にアップすれば、多くの人がその画像を見ることができ、画像を保存できるわけですから、無断転載などを防ぐことは難しいのではないのでしょうか。また、私たちは不正にコピーされた多くの画像を見て、便利な生活を送っているとも言えます。情報を完全に制御することは難しいですし、制御されてしまっても困ってしまうなと思いました。