情報リテラシー論を振り返る

長岡造形大学の情報リテラシー論の試験に向けて講義を振り返るブログです。

第6回 キュレーションを振り返る。

第6回情報リテラシー論は「キュレーションが必要な訳」でした。この講義で印象に残っていたのは、1万冊以上の本を読んだ店主がオススメの本を紹介してくれる本屋です。何の本を買おうか決めていない時、迷っている時、自分にオススメの1冊を教えてくれる本屋があったらいいですよね。今回はキューレーションについて学んだことを振り返ります。

 

キュレーションとは何なのでしょうか。私は講義を受けるまでその意味を知りませんでした。キュレーションは、情報を取捨選択してまとめることを意味するそうです。何かものの購入を考える際、損な買い物をしないように情報を集めた方がいいですよね。情報が溢れる現代、良い買い物をするためにはキュレーションは不可欠なのです。ですが買い物をするたびに多くの情報を集め、取捨選択するのは疲れてしまいます。日本では購入前に情報収集や比較検討をしない消費者の割合が6割弱です。実際には多くの人がキュレーションを行なっていないのですね。

 

FacebookTwitterなど、多くのサービスでキュレーションが行われているようです。例えばFacebookエッジランクという、スルーを繰り返す投稿元を自然消滅させる仕組みです。この仕組みだと、興味のない投稿は目に入らなくなりますね。またFacebookの広告は他のSNSと違って、友達の「いいね!」した企業の広告が表示されるそうです。Facebookをやっていないので知りませんでしたが、友達の「いいね!」した企業なら思わず見てしまうと思います。

 

キュレーションサイトという言葉を1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。キュレーションサイトとはNAVERまとめのような、カテゴリやテーマで分類してコンテンツを見やすくしたサイトです。GunosySmartNewsのようなニュースアプリ、ブログまとめサービスなど、思えば日頃から「キュレーション」の恩恵を受けていたのだなと感じました。このようなキュレーションサイト、キュレーションメディアは2014年から急増しているそうです。

 

ですが2016年のWelq問題を受け続々とキュレーションサイトが非公開になっていきます。これは、「死にたい」と検索するとWelqの広告掲載記事がトップに表示されるという事件でした。「死にたい」というキーワードで検索上位に表示されるようにページが作られており、また明らかに嘘の情報が書かれていたり、記事を他のサイトから盗用していたことが問題となりました。その後Welqはサービスを終了しました。このことからキュレーション問題が広がりました。Welqに限らず、記事を盗用しているサイトはありますから、盗用した記事で広告収入を得るのはどうなのかということですね。記事の盗用は他人の権利を侵害することになるのでいけないですが、情報を集め、まとめること自体は全く悪いことではないと思います。信頼できる情報を他人の権利を侵害せずに、分かりやすくまとめるというのがキュレーションサイトの理想の形だと思いました。