情報リテラシー論を振り返る

長岡造形大学の情報リテラシー論の試験に向けて講義を振り返るブログです。

第12回 ラジオを振り返る。

第12回の情報リテラシー論は「ラジオ離れと音声認識技術」でした。タイトルに「ラジオ離れ」とありましたが、私はちょうど1年前からラジオにはまりました。また、幼い頃から祖父とラジオをなんとなく聞いていた私にとってはラジオは身近なものだったので、「ラジオ離れ」と聞いて驚いてしまいました。

 

ラジオにはAMとFMがありますが、これらは電波の周波数が違います。AMラジオは広範囲に届きますが、音質がFMに劣ります。FMはAMより放送域が狭いですが、高音質です。ラジオの事業収入は1990年から減少していますが、FMラジオには収入に少しの回復が見られています。ラジオには人気がないように見えますが、アメリカ、イギリス、フランスなどの海外では日本に比べると非常に人気です。しかし、ノルウェーでは2017年にFMラジオが終了し、全面的にデジタルラジオへ移行しています。また、ドイツとフランスでは中破AMラジオが終了しています。やはりラジオ放送は存続の危機を迎えていると言えます。

 

ラジオが活躍する場といえば、地震などの災害時です。東日本大震災の時、生放送中に震災が発生したAMニッポン放送は62時間CMなしの放送体制をとったようです。情報を手に入れることが困難な震災時にラジオは大きな助けとなりますよね。かつて、ラジオ放送はラジオで聴いたり、CDプレイヤーのラジオ機能で聴いたりするのが当たり前でしたが、今はPCやrazikoなどのスマホアプリで聴くことができます。PCもスマホもネット環境にあるからこそ聴けるわけですから、非常時には使うことができません。しかし、ネット環境になくてもスマホでFMラジオ放送を聴くことができるイヤホンがあるそうです。イヤホンにFMアンテナが内蔵されているので、SIMなしネットなしでもラジオが聴けるそうです。非常時に備えて、ラジオかこのイヤホンを購入しておいた方が良いかもしれませんね。

 

そしてタイトル内にあった「音声認識技術」ですが、これは多くの人が恩恵を受けている技術ではないでしょうか。今では音声検索、音声入力が当たり前になりました。まだ間違ったキーワードを認識されてしまうこともありますが、Siriなど、ちょっとしたコミュニケーションをとることもできるAIは使用していて楽しいです。Skypeで会話した音声を自動翻訳する機能や、自動翻訳機能のイヤホン、オフラインで音声翻訳をするツールなど、音声認識技術は言語の壁を越えることにも役に立っています。AIは多くの音声データを集めることで機械学習をするそうです。自分の音声データを集めることで自分の分身を作ることができる「コエステーション」というアプリも存在します。何百種類もの音声データを集めなければいけないのですが、自分の分身を作るのは楽しそうですね。また、日本では「OK Google」のCMをよく見かけますが、音声検索のシェアを多く占めているのは「bing」だそうです。私は普段Siriをよく使うので、OK Googleやbingも使ってみたいと思いました。

 

衰退していくラジオとこれからもっと進化していくであろう音声認識技術はとても対照的でした。私はどちらにも日頃から非常にお世話になっているので、これら2つがこれからどのように変化していくのか非常に興味深いです。